吉原を歩く――ソープランド街

DSCN0520.JPG吉原遊郭が受け継がれている

今の吉原

 「吉原」という地名はもうない。でも、吉原遊郭という土地の性質は今も一部に残っている。そんな街の周辺も歩いてみよう。

今も昔も男の遊び場

女性はたくましく?

DSCN0509.JPG「吉原」が「千束」に かつての吉原遊郭は、今の住所で言えば「千束3丁目」と「千束4丁目」になる。中心の通りは「仲之町」だ。吉原大門からS字の道路を入っていけば「仲之町」の通りだ。

 昼間歩いたせいか、それほどの人通りはない。普通にコンビニもある。飲食店もある。ただ、普通の街と違うのは、蝶ネクタイ姿の男性が立っていることだろう。いかにもボーイさんという感じの服装である。とはいえ、特段珍しいわけではない。例えば東京・新宿歌舞伎町などの繁華街で見かける光景ではある。

 私が驚いたのは、街の中にラブホテルがあることだ。誰が利用するのだろうか。

 夕方になると、タクシーで乗り付ける女性や歩いてやって来る女性の姿が増える。きれいな服装をしている。女性にとってこの街は享楽の場ではなく、あくまでも仕事場なのである。

 現代の“遊女”はかつてのような借金を背負って逃げられない運命というわけではなく、恐らく将来の自分の目標を実現するためにお金を稼ぐ、自分で自分の人生を切り開こうとしているたくましい女性たちではないかと想像する。

 かつての遊女は今の街をどう見るだろうか。

感想

 落ち着いたたたずまいだと感じるのは、歴史があるせいだろうか。大人の街だという雰囲気が漂う。私が歩いたのが昼間だったからだろうか。

 基本的には夜の街である。それだけに、健全に歩いてみたい場合は昼間がうってつけだと思う。昼間は普通の人も歩いているので、変な雰囲気はない。

ソープランドの名称

 個室付特殊浴場をかつては「トルコ風呂」と呼んでいた。これを知ったトルコからの留学生や在日トルコ大使館が抗議を続けた結果、1984年に一般公募による「ソープランド」」に変更された。

 確かに、一国の名前を冠すると誤解を招く。こうしたいきさつは当時の『毎日新聞』などでも報じられている。

トルコの国での本来のトルコ風呂

 本来トルコで行われてきた本物のトルコ風呂は蒸し風呂(スチーム)であり、その中で垢すりをしてもらえるサービスがある。男性客には男性の垢すり担当が、女性客には女性の垢すり担当が就く。

 日本ではここから転じて、男性客に女性がついてサービスをする特殊浴場をトルコ風呂と呼ぶようになった。もちろん本場トルコのトルコ風呂とはサービスの内容が異なる。

ソープランドの数

 全国に1200あると言われる。このうち吉原には約10%が集中している。約10%という数字を多いと見るか少ないと見るか。「吉原」という名前が有名な割には意外に少ないと私は思った。

 業界団体として全日本特殊浴場協会連合会がある。サイトには会員になっているソープランドのリストなどが紹介されている。